トゲのない「トゲトゲ」が出現すると、これに名前を付けなければならない。その分野の専門家が議論し、このムシは「トゲナシトゲトゲ」と名付けられました。(これは正式な学名らしいです)
さて、この「トゲナシトゲトゲ」が進化して行きます。しばらくすると(この「しばらく」が50年なのか100年なのか、それよりもっと長いのか、知りませんが)このムシに、ある日、トゲが出現してきたそうです。
「トゲナシトゲトゲ」にトゲが現れた訳だから、みんなびっくりしたでしょうね。専門家は、あたふたしながら、この新種のムシの名に苦慮しました。
「トゲナシトゲトゲ」にトゲが出たので、元に戻って「トゲトゲ」になったかというと、そうは行かない。進化の過程を時系列的にみると、このムシは、「トゲアリトゲナシトゲトゲ」と名付けられなければならない。不思議で、ややこしい名前のムシが誕生したのです。・・・とても面白い話でした。
この話、人間の一生にも少し当てはまりそうだと思いました。生まれてから、幼年期、反抗期と自分の人生も、20代半ばまで、「トゲトゲ」だったような気がします。就職して社会に出ると、そうは行かない。トゲを引っ込めて、まわりの人たちと折り合って生きて行く。しばらくは、「トゲナシトゲトゲ」で生きる。
さて、問題はここからです。この先、物分りのいいオヤジで生きて行くのか、あるいは、いつの日か「トゲ」を出すのかは・・・(「自由だあっ!」もちろんそうです)人それぞれですが、50を過ぎれば、イヤ味のない「トゲ」を少し持った方がいいのかも知れません。
私も、これから、少し、扱いにくくなるかも。
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